621F

(05/11/11@西鉄薬院駅A091列車621編成+626編成)


〜History〜

1967年製造の600形6次車であり、619編成と同期である。当初600形3連は
大牟田側にジャンパ・貫通幌がなく併結時は常に大牟田側に連結されていたが、90年代までに
大牟田側にもジャンパ・幌が取り付けられ、3両+3両での6連組成も可能になった。
300形3連と違いはじめからク660は製造されていない。輸送力増に伴い
3連固定編成化、部品確保のため運転機器を撤去されたが、運転台は撤去されなかった。
中間622は先頭に立つことがない為現在の600形標準の方向幕や前照灯は設置されていない。

(03/03/16@西鉄筑紫車庫・許可を得て撮影)

621と622の連結面は610編成と同じくモ600先頭車側の狭いサイズの貫通幌が取り付けられ
貫通路もそれにあわせて狭くしているが、621と610ではその処理の仕方が違うのに注目。
608Fは通常の妻面用の広い貫通幌で608と609を連結、608と609側で渡り板のサイズが違う。
貫通路窓下の旧行先表示機も残っており、内装の化粧板の色も原型のまま、
網棚は緑色の網製で、622には旧ヘッドライトもそのまま残るなど、極めて
600形オリジナルの姿を色濃く残した編成であった。

(03/09/08 貫通路窓下の旧行先表示機窓残存、化粧板原色)

2000年代に入り600形3連は定期運用がなくなるが、筑紫〜大牟田の5000形3連普通代走や
まれに6〜7連を組んで他形式の急行代走運用で走る姿も見られた。
2001年11月10日改正から、平日朝に筑紫〜福岡(天神)〜大善寺〜筑紫の3連普通運用
(筑紫〜4060列車〜福岡(天神)〜2071列車〜大善寺〜2084列車〜筑紫)が復活。
04/10/17改正で、2000形が平日朝予備無しで運用されるようになり6連代走の頻度が増える。
3006編成新造に伴い、2007年8月末に廃車解体された。
630編成と共に、最後まで天神大牟田線で残った600形。
600形オリジナルの姿を伝える生き証人ともいえるこの編成が最後まで残り、
廃車直前まで7連で優等運用に入り続けたのは素晴らしいことだと感じる。


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