610F

(06/02/01@西鉄薬院駅A080列車610編成+630編成 5000形7連代走)


〜History〜

1964年製造の600形3次車であり、608編成と同期である。当初600形3連は
大牟田側にジャンパ・貫通幌がなく併結時は常に大牟田側に連結されていたが、90年代までに
大牟田側にもジャンパ・幌が取り付けられ、3両+3両での6連組成も可能になった。
300形3連と違いはじめからク660は製造されていない。輸送力増に伴い
3連固定編成化、部品確保のため運転機器を撤去されたが、運転台は撤去されなかった。
中間の611は先頭に立つことがなくなった為現在の600形標準の方向幕や前照灯は設置されて
いない。609622とは違い貫通扉上の前照灯は塞がれているのが611の特徴。

(01/08/30@西鉄久留米駅)

610と611の貫通面は621編成と同じくモ600先頭車側の狭いサイズの貫通幌が取り付けられ
貫通路もそれにあわせて狭くしているが、610と621ではその処理の仕方が違うのに注目。
608Fは通常の妻面用の広い貫通幌で608と609を連結、608と609側で渡り板のサイズが違う。
3次車であるので、貫通路窓下の旧行先表示機はもともとなかったと思われる。

(05/01/01 貫通路窓下の旧行先表示機窓はないのが特徴)

2000年代に入り600形3連は定期運用がなくなるが、筑紫〜大牟田の5000形3連普通代走や
まれに6〜7連を組んで他形式の急行代走運用で走る姿も見られた。
2001年11月10日改正から、平日朝に筑紫〜福岡(天神)〜大善寺〜筑紫の3連普通運用
(筑紫〜4060列車〜福岡(天神)〜2071列車〜大善寺〜2084列車〜筑紫)が復活。
04/10/17改正で、2000形が平日朝予備無しで運用されるようになり6連代走の頻度が増える。
3001編成新造に伴い廃車となったが、実際に廃車になったのは3001編成が運用開始された
しばらく後の2006年7月であり、廃車直前まで6〜7連での代走急行運用が見られた。
予備とはいえ、引退直前まで優等運用で走行する姿が見られたという点で、個人的には
1000形以上に素晴らしい最後だったと感じる。何より、新製から42年間経ってもなお普通だけ
でなく優等運用ができたという事が、600形の性能・使い勝手の良さを如実に表している。


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